電話の使いどころを再考する ~Telemedicine~
コミュニケーションツールとして、今日はまた電話にフォーカスしてみます。
さんざん電話は人の時間を奪うなど否定的なことを書きました
…が、じゃあ、電話は使いどころがないのか?
というと、そんなことないよという、お話です。
電話の特徴は空間は同一にせずに、時間はリアルタイムにコミュニケーションするという点です。
なので、緊急を要する可能性のある、急な病状変化の相談などでは
電話はよいツールです。
(チャットなど、時間も同一でないコミュニケーションツールの場合、緊急の容態ですぐに相談というのが達成できない可能性がある)
この辺の「患者さんからの容態変化の電話相談」はTelemedicineとしてオーストラリアなどの諸外国を中心に比較的昔から色々検討されています(国土が大きくて病院受診が難しい人たちがいるなどの背景があるのでしょう)
(質の高いのはないけれど)ちょこちょこevidenceが出ている
(不要な診察が減り)医者の負担を減らす可能性もあるが、逆に出戻りコンサルが増えてしまったという報告もあり、まだその意義はわからないところもありますが、
どの自治体でも救急の電話相談窓口を設け、少しでも過剰な救急受診を避け、適切な自宅ケアを促す努力をしていると思います。
(茨城県も)
重篤でない患者の電話相談は、安全に行えそうという文献もあり、もう少しtelemedicineは見直されてもよいのかもしれませんね。(特に管理人がいるこの茨城県では…)