”もうちょう”を”もうちょい”考える
皆さんこんにちは!
茨城県の田舎か否か:ひたちなかで内科救急と臨床教育をやっている柴崎です。
今日も診断エラーについてのTipsのお話をやっていきます。
今日のテーマは虫垂炎;俗に言われる”もうちょう(盲腸)”ですね!

虫垂炎で痛い目にあったこと、ありませんか?
「虫垂炎なんて楽勝でしょ、心窩部痛から始まって、右下腹部に移動して…、WBC上昇して…。
見逃す人の気持がわからない!」という人は正直あまりいないはず
(PGY1のイケイケのときの筆者は、正直”タカをくくっていた時期”がありましたが…)
多くの医師が、痛い目にあったことありませんか?
私自身も、”下痢もあるし腸炎だろう”と思って対応したら、
後日虫垂炎だったという症例が最初の痛い目でした。
他にも(私自身は幸い経験はありませんが、)こういった例は「横」で何回も見てきました…
だからこそ、虫垂炎を外さない or 仮にその場ですぐに診断しなくても、うまく次に繋げるやり方
…知りたくないですか?
移動する痛みというイメージの誤解
痛みが心窩部から右下腹部に移動する…というのは「典型的」だし「有名」だけど、
ここに落とし穴があります。
↑この話を研修医にすると、だいたい「まじっすか」というリアクションします。
気持ちはわかる。私も粋がっていた研修医時代に聞いたら、「まじ?!」と腰を抜かします(←言い過ぎ?!)
WBC上昇も正直軽い…
おなじく、虫垂炎ではWBC上昇…たしかにそうなのだが…
「WBC:9000~10000?!非特異的でしょ」で無視…したくなるのをぐっとこらえて!
WBC:9000~10000の腹痛を見て「安易に虫垂炎を除外しない、むしろしっかり疑う」が大事。
他にもこんなTipsがあります
↑機序についてのご質問を一部の方からいただきました…が、私は詳しくは知りません…すいません。
どなたかご存知だったら教えてほしいなぁ…
大事なのは「安易な完全除外せず、つなぐこと」
虫垂炎は「Atypical is typical」と言われるように、ときに思わぬパターンで来ますが、
一方で、「腹痛を全例造影CT」は現実的ではありませんよね。
ポイントは「一度鑑別にあげたら、安易に完全除外しない」ことで、
鑑別にあげたら、多分違いそう…となっても、しっかり説明&次に繋げることが大事。
帰宅指示書を使ったり、翌日外来フォローしたり。。
皆さんの施設ではどうしてますか??是非ご意見があれば教えて下さい!
”もうちょう”を”もうちょい”深堀り と題して
診断エラーの観点からお話してきました。明日からの若手医師の診療にお役に立てれば幸いですー。
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