えぇ~、こんな症状なの?AAA。
皆さんこんにちは!茨城県:ひたちの国の田舎か否かひたちなかで内科救急を臨床教育をしている柴崎です。
シリーズ物でお送りしています、「診断エラー」シリーズ。
特に頻度が一定数あり、特に先人たちが「失敗しやすいから気をつけろよ」と言ってくれているもの
ばかりにフォーカスを当てて、お送りしています~。
さて、今日はAAA(切迫)破裂についてです。

高齢化に伴いAAAは増えている
「AAA?そんなにめったにみない疾患取り上げられてもなぁ~」
とおっしゃることなかれ~。実はAAAは高齢化に伴って増えてきているんです。
増えてる疾患だし、落とし穴が結構多いAAA。
だからこそ、落とし穴にはまらないコツを知っておきましょ~というお話なんです
(実際、私もこの勉強をしたおかげで見落とさなかったAAAがありました~。)
初見でいきなり破裂が約2~3割?!
「AAAって、既往でわかっていれば、切迫破裂などの見落としはそうそうないでしょ」
↑これ、何を隠そう二昔前のわたし自身の考えでした。
確かに、事前にAAAもちってわかっていれば、意識的に除外できるんですけどね、
実は…
実際、鑑別を想起できなくて、誤診するパターンも大体決まっており
実際、他院で数日前に「尿管結石」と診断され、数日後にショックや心停止で運ばれてきた
というケースを複数回私も経験しています。
確かに、
尿管結石の好発年齢:中年男性と AAAのリスク:中高年男性 と、一部リスクがかぶるため、
要注意なんです!
疼痛以外の主訴が約2割
泣きっ面に蜂!なのが、AAA(切迫)破裂は、疼痛(腹痛・腰痛)で来院するかとおもいきや、
実は24%は疼痛以外が主訴で来るという報告があるんです…
(実際、私もあぶなく見落としかけた…という症例も疼痛が主訴ではありませんでした…)
↑上記のような「ぶつけた記憶がないのに、陰部に皮下出血」で、
あなたはAAAの(切迫)破裂を疑えますか?!
(なお、ここでもご紹介していますが、こちらのブログでAAAの皮下出血パターンのPitfallを詳しく解説してくださっていますー。私も勉強になりました~ https://appleqq.hatenablog.com/entry/2021/06/01/192823)
どう疑うか?非典型プレゼンテーション知る&リスクから
「なるほど、AAA(切迫)破裂は増えてるし、いきなり(切迫)破裂で来うるし、怖いのはわかった…けど、どうする?」とお思いのあなたへ!
是非、私自身が実際に見落としかけたけど、救われた!という経験をもとにTipsをシェアさせてください!
ポイントは
パターンA
①非典型プレゼンテーション:失神・ショック・下肢虚血・変な皮下出血 をしっておく
+②AAAのリスク因子を知っておく
パターンB
ちゃんと検査や画像で証明できていない「尿管結石疑い」「心筋梗塞疑い」「腸管虚血疑い」などで
AAAを改めて除外にかかる
パターンAやBの場合、まずは気軽にエコーから!というのが大事ですね!

いかがだったでしょうか?
繰り返しますが、私自身もこの勉強をしていたおかげで
「疼痛以外の主訴のAAA切迫破裂」を見落としかけたけど、
もう一度鑑別にあげなおしてエコーあてたら…あれ?!という症例を実際に経験しました~。
やっぱり、こういう勉強って大事ですね。
あなたのもとにも、明日来るかもしれない?!
そんなときに今日の話題がお役に立てば幸いです~。
では、また!!
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