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脳梗塞治療、全速力のバトンリレー

今日もまたおとといの話に戻し、tPAの話をひっぱります

(…って、ひっぱりすぎ?)

今日は前半:救命士、後半:ERスタッフに向けてです。

前半:Time is brain。ささっと運ぶ。

この言葉は、プレホスでは有名ですよね

CPSSのごろ:FASTの中にも、最後にT:timeが入っています。

時間を1秒でも惜しんで…という話です

もともとはTime is moneyをもじった言葉なのでしょうが、

いいえて妙だなーと思っています。

この意味合いは、

積極的な治療であるtPAや血管内治療に治療開始時間に制限があるから…というのは、救命士さんならいうまでもないですよね。

(血管内治療のあれこれは、また後日)

後半:バトンを受けたからには全力で走りきる、DTNを意識しよう!

さて、ここからは院内、ERスタッフに向けてです。

この1-2年でDoor to Needle time(DTN time)が強く言われるようになってきました。急性冠症候群におけるDoot to balloon timeに対応する概念で、病院に到着して(Door)から、ルート確保していざtPA開始するまで(Needle)までの時間を指します

AHA 2018ではこのDTNが60分以内が望ましいとのこと

皆さんの施設ではDTN<60分達成できていますか?

急性冠症候群のDoor to balloonと異なるのが、

検査時間が大きくかかわるです。

①禁忌除外のために採血重要 ②MRIなどの画像がどうしても時間がかかる

上記2点がボトルネックです。

②急性冠症候群(特にSTEMI)の診断なら、ECGが主で、数分で終わるのでしょう。しかし、脳梗塞の場合、(施設によって異なるのでしょうが)CT or MRIで、MRIの場合には十分以上の時間がかかってしまいます。

∴時間管理としては、急性冠症候群以上に高いレベルが求められる

→来院してすぐに採血して、そのまま画像へGO!みたいなイメージ

日々是勉強!

Time is brain。ささっと運ぶ。

バトンを受けたか力で走りきる、DTNを意識しよう!

日々是勉強!

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