tripod positionを考える②
今日も搬送姿勢に関連して、Tripod positionのお話です。
(救命士、研修医向けです)
まずは復習
tripod position:手を膝について前傾姿勢の状態
結果、呼吸補助筋が機能しやく呼吸苦を改善する(Thorax 1983;38:595)
他にも上気道の開通を維持しやすい?ということが想定されていました。
さて、今日は
搬送しようとしている患者がtripod positionを取っていたら、
どんなことを疑うか?
ということに焦点をあってみます。
小児でtripod positionをとっていれば、まず喉頭蓋炎を疑う(Pediatrics 2006;118:1418)
というのが今日の金言です。
(喉頭蓋炎って何?という方はこちら)
ただ、この喉頭蓋炎のtripod positionですが、
大きくなった子供や成人ではあまりtripod positionを取らないかもしれないとも言われています(Pediatrics 2006;118:1418)
なので、tripod positionとっていないから喉頭蓋炎っぽくないとは使えないですね
ちなみに、tripod positionを取っている小児を見たら、無理に臥位にさせないようにともいわれています。喉頭蓋炎で臥位になると…ご覧のように腫れあがった喉頭蓋が気道を閉塞して窒息の懸念があるからです。
首の向きって気道確保の時には大事ですよね
改めて、、
小児でtripod positionをとっていたら、喉頭蓋炎を疑い
tripod positionのまま搬送するのが基本!
日々是勉強!