救急隊員の姿勢を科学①
先日まで、患者さんをどういう姿勢で搬送するかという
患者さん側の話をしてきました。
今回は、患者さんを運ぶ救急隊員の姿勢を科学してみます。
救命士の方向けです
平成13年の報告と古いですが、
救命士の約半数以上が腰痛を経験し、
若いうちから悩む例も少なくないとか
実際、身近な救命士の方からは
「腰痛は救命士の職業病」という話が出ていました。
確かに様々な現場から傷病者を救出して、
狭いところもなんとか運ぶ、、
その際には無理な姿勢になり…
というのは、致し方ないのかもしれません。
さてさて、
じゃあ、救急隊の方は腰痛になるのをただただ泣き寝入りするしかないのか…?
というと、そんなことはありません。
というお話。
今日はその中でも技術的に腰痛をカバーするというお話です。
つくば市消防本部は、
サイバーダイン社で有名なロボットスーツ:HAL®を
女性または腰痛もちの男性隊員に対して試験導入したというのが
昨年冬に全国ニュースになっていましたね
(試験導入後に本格導入したかどうかのニュースが出ていないのが残念ですが…)
もともと、介護スタッフの腰痛対策としてリリースされていた『HAL®介護支援用(腰タイプ)』
約3kgのHAL®介護支援用(腰タイプ)を介護者の腰に装着すると、人が体を動かすときに脳から筋肉へ発信される『生体電位信号』をHAL®が読み取って、介護者の動きに合わせて自動的に作業をアシストしてくれます。そのため、介護者はHAL®を操作する必要はまったくなく、ただ装着して思い通りに体を動かすだけで、いつもの作業が楽になるというもののようです。
実際に評判をみると、3年リースで300万など、金銭面含めて色々な障壁はあるようですが、
技術の進歩で人間の苦手をカバーする
そんな未来がかなり近くなっているのかもしれませんね。
さて、「そうはいうけど、すぐにHALなんか導入されない」
というのが現場の意見。
今やれることで腰痛対策にやれることはないのか?
その辺りを明日以後つらつら書いてみたいと思います。
日々是勉強!
*なお、明日2/7~月曜日2/12まで、管理人の出張等の関係で、ブログはお休みします。2/13(火)から再開しますので、お楽しみをー