中堅どころの隠れ読者に捧ぐ!「福岡市を経営する」
このブログは主に若手の医師や救命士を意図してはじめましたが、
実は各職種の中堅の方にも結構読んでいただいているという
ことを最近知りました。
皆さん、ありがとうございます。
なので、今日はちょっと普段と趣を変えて、
主に中堅、部下をちょっと従える…そんな人たちに向けて
”徒然読書感想”
今日はこの本「福岡市を経営する」です。
一言で言えば、現:福岡市長 高島宗一郎氏が書いた、
組織マネジメントのヒント集です。
唐突ですが、
皆さん、今、福岡市の勢いがすごいのは知っていますか?
例えば、政令指定都市で唯一5年連続で税収が増加している
その背景として国家戦略特区の強みを生かしてベンチャーなどをうまく誘致し、
各種世界的なイベントの誘致を成功させるなど。。
道路の陥没をわずか1週間で完全で完全復旧させ、そのスピードに各方面から称賛の声があがったというニュースは記憶にも新しいかもしれません。
詳しくはwikipediaで
さて、そんな高島市長が教える
組織マネジメントのコツを一般向けにわかりやすく書いています。
端的にいえば、
残念ながら日本はこのままだと沈みゆく
= このままではいけない = スピード感をもって変える
ということを前提に、私達のそれぞれの現場にも役立つようなヒントを教えてくれるような構成になっています。
例えば
①健全な組織運営は、平時はボトムアップで下から意見を。有事・緊急時はトップダウンで上からスピード感を持って
②言い出した人がやる
③旧世代ツールは遅い&情報共有がしづらい。SNSをはじめ如何に今の先端技術を取り入れるか
などなどです。
(他にも興味深い視点での提案・提言がたくさんあります!)
私が驚いたのは、高齢化についても言及し
”世界的にも稀な超高齢化社会に突入する日本。これをうまく系統だった手法で乗り切り、パッケージ化して世界に発信するチャンス”
とも言えるとし、
例えば認知症高齢者の接し方:ユマニチュード
についても言及しています。
(蛇足ですが、管理人が現在の所属する組織でユマニチュードのことを知っている人はほとんどいませんでした、悲しき現実…https://www.minnanokaigo.com/guide/dementia/humanitude/)
実際、福岡では市をあげてユマニチュード普及に取り組んでおり、その成功例も紹介されていました。
改めて、今もっとも勢いのある地方都市:福岡。
そのトップである高島氏の組織マネジメントの
実例に沿ったヒント集です。
組織の運営に行き詰まりを感じているみなさんにヒントになればと思ってご紹介しましたー。