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眠って、だらーん、その薬は?

ABCの安定を極めると称して、お送りしています気道管理シリーズ

今日もRSIの話で、研修医+ERやICUなどの新人看護師向けです。

いざ、挿管の手順の解説を進めています。

以前ご紹介しましたとおり、、

藤田の救急総合内科教授:植西先生はワークショップで「サンタ前薬草ww」で覚えろ!と(冗談)

さん:酸素投与

た:体位

前:前投薬

薬:鎮静・RSIなら筋弛緩も

草:挿管

w(草):挿管が適切にされたかの確認

w(草):挿管後の管理

昨日はその中で鎮静・筋弛緩のちょっとしたお話をしました。

さて、今日はその続きです。

具体的にはどんな薬剤をどう使うか?

下記をご覧あれ!

鎮静

即効性という意味で使いやすいのは、

鎮静:プロポフォール

血圧下がりやすいのが欠点なので、、

血圧を上げながら挿管したいときには鎮静:ケタミン

をよく使います。(もちろんミタゾラムでもよいのですが。。)

あるいは、Delayed sequence intubation(DSI):軽く鎮静かけてNPPVなどで一旦つないで酸素化を少しマシにした後に挿管というときにも、ケタミンは使うことが個人的には多いです。自発がしっかり残る鎮静薬だからです。

筋弛緩薬

現在多くの施設がロクロニウムだと思います。

特に禁忌がないこと、(一応、)特異的な拮抗薬があるからです。

個人的にもロクロニウムしか使いません。

…が、ロクロニウムよりもサクシニルコリンの方が、よい挿管条件に持っていける割合が少し高い(Anaesthesia. 2017;72:765)、

ロクロニウムより早く効くなどもあり、サクシニルコリンをあえて好むDrもいらっしゃるかもしれません。

明日以後は、

この辺りの薬の差異や使い分けをもう少し見ていきます。

日々是勉強!

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