え、手掌で血糖測定?
- 俊一 柴崎
- Mar 27, 2019
- 2 min read
昨日からの続き…
先日、プレホスとの議論にあがった
「低血糖を疑う際に、どこで血糖測定するか」です。
今日の主なターゲットは研修医や看護師です。
救命士の方は「ふーん」と思いながらお楽しみいただければと思います。
さて、今日は豆知識をいつくか。
①耳朶や指以外に血糖測定?
前腕や手掌で測れることを知っていますか?
これは器具の進歩が大きいようです、どんどん「ごく少量の血液量でも測定できる」ことになって、選択肢の幅が増えたとのこと
そのため、血糖測定の機械によっては前腕や手掌で測れるものが出ています。

ただし、注意点!
前腕は(耳朶以上に?!)指尖部に比べて血糖変動時に、タイムラグが大きい、血糖が高めに出る(=低血糖を検出しづらい)
とされています。
一方、手掌は指尖部との血糖タイムラグはほとんどなく、痛みも比較的少ないとされています(Diabetes Care. 2005;28:708)
もしかしたら…
将来的には手掌で血糖測定が主流に…なんて時代も来るのかもしれません。
なお、改めてプレホスへの方への注意喚起です。
救急隊の方の活動は各地域のプロトコールに準じて行ってください。
医学的には上記が正しくても、プロトコールに書いていない手掌で測定すると「プロトコール違反」になってしまうので、
ご注意を!!
②偽性低血糖って知ってる?
毛細血の弱点で、末梢循環が悪いときには、本当は血糖値低くないけれど、
「間違って低く見える」=偽性低血糖がありえます。
具体的にはレイノー現象、ショック、ASOなどです(Diabetes Care. 2014;37:e85)
実際、血圧低下で搬送された患者の1/3が指尖部の血糖で低血糖と誤診されていたという報告も…(Ann Intern Med. 1991;114:1020)
なお、蛇足ですが…
逆に静脈血などのスピッツに採血して「偽性低血糖」になりえるケースもあります。真性多血症や白血病などの血液腫瘍がその最たる例だとか。すぐに検体が処理されないことがままあるスピッツの場合、スピッツ内で血球が糖を消費して、数値が下がってしまうことがありえるためです。
簡易血糖測定をテーマに3日間連載してきました。
みなさん、いかがでしたか?
たかが血糖測定。でも実は奥が深いですよねー。
日々是勉強!