あなたは90秒ルール守れてる?!
ABCの安定を極めるシリーズ
今日のテーマもCT:循環を安定する
ルート確保に大事な血管走行についてのお話です
(今回のターゲット:研修医や新人ER看護師ら)
昨日は血管選びの裏技をご紹介しました。
それでも、それでも、ルートが取れなければ??
万一に備えて、手数を増やしましょうとお話しました。
あたたたたたー、
今日は、骨髄路のお話です。
骨髄路は成人でも緊急のルート確保の選択肢
皆さん骨髄路って知っていますか?
小児で有名ですかね?
骨:正確には骨髄に針を刺して、点滴をするというものです。
というのも、骨髄には何千もの微小な血管があり、
それを通じて中心静脈につながるため、
血管確保の1つとして使えるわけです。
このスピードたるや、実はすごく…
刺す場所を選べば
上腕骨:5L/h, 脛骨近位部 1L/h
の速度で急速輸液ができるというのです。
90秒でルートとれなければ、骨髄路?!
実際、上記有用性からか、骨髄路の適応は意外に広く、
心停止、ショック、その他の生命に関わる病態における血管確保
緊急時に静脈路確保が90秒以内に、あるいは3回行ってもできない場合
その他、必要な静脈路確保が困難な場合
となっています。
90秒?!みなさん緊急時のライン確保90秒でできてますか?
できてなければ骨髄路を積極的に考えてみるのは1つの手です。
一方、禁忌はあまりなく
骨髄路を確保する骨の骨折
骨髄路を確保する肢の裂創
骨髄路確保部位の熱傷または軟部組織損傷
骨髄路確保部位の感染
骨折のリスクを増大させるような骨の異常
前回、骨髄路確保に失敗した肢
とされています。
ね、ERでのルート確保、骨髄路って大事でしょ?!
大事なのはわかった。じゃあ、どこにどうやって刺す?
というのはまた明日以後に
日々是勉強!