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ハイフローを知る!

GW10連休は皆さんいかがでしたか?

管理人も10連休までとは言わないまでも、十二分にお休みをいただき

心身ともにリフレッシュしました。

平日毎日更新のこのブログもお休みさせていただいていましたが、

今日からまた、「平日毎日更新」を合言葉に続けていきます。

皆さん、お楽しみに~。

GW明け、1発目!

ABCの安定、特に呼吸の安定のお話しの続きです。

通称”ハイフロー”と言われるネーザルハイフロー:HFNCについてです。

さて、少し復習してみましょう。

過去数回に渡って、酸素投与についてお話ししていました。

①酸素投与法は、低流量システム と 高流量システムの2種類があること

②その前提には「呼吸の30L/minルール」があること

をお話しし、その具体例を紹介していました。

低流量システムとしては、古典的な鼻カニューレ、酸素マスク、リザーバマスクなど。最近はオキシマスク™などの新しいデバイスも出てきているなんてこともご紹介しました。

高流量システムとしては、ベンチュリーマスクのご紹介をしました。

さて、今日は高流量システムの新たな武器:ネーザルハイフロー(HFNC:high flow nasal cannula)についてです。

対象は、研修医とICU/HCU看護師です。

救命士さんはもちろん、ER看護師もあまり…いらないと思います(その理由は後日データでぶった切ります)

そもそもHFNCって何?という方もいらっしゃると思うので…

ざっくりどんなものかというと…その名の通り、鼻カニューラから最大30L~50L/分くらいまでの流量を流すことができる高流量システムです。

http://www.hi-ho.ne.jp/tgoto/medic3/1218.htmlより引用

どんな利点があるのかというと

兎にも角にもQOLがよい!です。食事ができる、会話ができる、夜眠りやすいなどなど。加湿を強くかけており、鼻が痛くなる心配はほとんどありません。NPPV(NIV)も当初はそういった謳い文句がありましたが、HFNC方がNPPVよりもQOLを向上させるのは明白です。加えて、FiO2を設定できるや、副次的に軽度の陽圧がかけられるという効果も…!

イメージとしては、低流量酸素システムとNPPVの間みたいな感じでしょうか。

ただ…

そんなよい酸素投与法なら、是非ERから積極的に…と言いたい所ですが、

そうは問屋がおろしません

(なので、ERから看護師はあまりこの知識はいらないかも…と記載しました)

確かに有用な点がある一方で、色々なデータからHFNCの限界も少しずつ見え始めています。明日はHFNCのEvidenceから(現時点で言える)使いどころをみなさんとシェアしてみたいと思います。

日々是勉強!

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