NPPVの協力を得るコツ3つ、言えますか?!
- 俊一 柴崎
- May 21, 2019
- 3 min read
救急にいるなら、皆が極めるべきABCの安定!
3本柱の1つ:呼吸関連シリーズが続いています。
具体的にはNPPV(非侵襲的陽圧換気療法)のご紹介をしています。
今日も対象は主に研修医、ICU/HCU看護師です。
(救命士やER看護師はふーんと眺めてもらえれば結構です)
先日までの復習
①NPPVって、人工気道を使わないから、非侵襲的という名前(=必ずしも患者が楽とは言っていない…)
②NPPVで予後改善のエビデンスがあるのは、心不全・COPD・抜管後など
③NPPVのコツはマスクフィッティングと患者の協力
というお話でした。
さて、今日は患者の協力について。
以前にも記載しましたが、NPPVは人工気道を使わない陽圧換気。つまりは、自分で気道確保ができないといけません。加えて、自発呼吸もある患者でないと原則使用が難しいです。
…なので、基本的に意識がある程度ある患者であるのが必須で、
理想的にはNPPVに協力的であることとされています。
ただ一方でNPPVつける相手は心不全やCOPDの急性増悪などの呼吸不全の患者さん。患者さんは息も絶え絶えで苦しいはず。場合によっては少しせん妄気味かもしれません。そんな時に医療者からろくすっぽ説明なく、変なマスクつけられて、ベルトでぎゅーっとしめつけられたら…、皆さん自分がその立場だったら、どうですか?暴れてマスク外しちゃいそうになりませんか?
NPPVの協力を得るためには「最初が肝心」
皆さんも第一印象で「嫌」「苦手」と思ったもの、それを引き続き対応しないと行けない場合、辛いですよね。例えば、第一印象が最悪の上司の元で3ヶ月研修…。「は~、いやだな~」って辛い感情になりますよね。なんとか最低限のことだけやってやりすごしたいなーってなっちゃいます。もちろん第一印象は変えることはできますが(話してみたら意外によい人だった…みたいな)、変えるのにはかなり工夫が必要です。
これをNPPVで考えてみましょう。NPPVで一回患者さんに「これは辛い治療」と思われたら、かなり今後キツイです。協力が得られにくいからというのは言うまでもありません。どの医療行為でもそうですが、特にNPPVでは、如何に第一印象を良くするかが重要です。

では、どうするか?
コツは3つです!
①マスクを当てる前に説明
②最初はヘッドギアのベルトを締めず、医療者がマスクを手でもってあげる(圧迫感の回避)
③設定圧はなるべく低く、その後に漸増(圧迫感の回避)
これをするとしないとでは雲泥の差!
是非騙されたと思って試してみてください。
さらにもう少し詳しく知りたい!という方は、PHILIPSにわかりやすい動画つきの解説があるので、そちらもご参照あれ!
まとめます
A:NPPVは最初が肝心
B:協力を得られるためのコツは3つ:事前説明、手で支えてあげる、低圧スタート
日々是勉強!