新シリーズ 高齢者救急
- 俊一 柴崎
- May 28, 2019
- 2 min read
新シリーズ 高齢者救急
長期間にわたる"ABC安定シリーズ”を終えて、
これからしばらく(どこまで続くかは管理人の”ノリ”具合なので、不明ですが…)
高齢者救急について、みなさんと知見の共有をしつつ、色々考えていくということをしていきたいと思ってます。
これは、現場の最前線の救命士さんはもちろん、研修医含めた若手医師、ERだけでなく病棟の看護師、その他の大勢の方々…皆さんに読んでいただければと考えています。
1発目の今日は、
「なぜ、いま、高齢者救急?」
端的にいって、
需要はめちゃくちゃある、けれど、供給が全然できていない。
需要はある。けれど、多くの(医療者含めた)関係者が”面倒くさい” と思いがち
(プロ意識に問題があり、本当はあってはいけないことですが、でも実情…)
…などなどの、ギャップがめちゃくちゃある領域だからです。

データで語る高齢者救急
印象論だけでなく、少しデータで語ってみましょう。
例えば、総務省のH29年のデータ
http://www.soumu.go.jp/main_content/000538159.pdf
2年前のデータですが、
H29年は573万人が搬送されており、これはH10-11年ごろの1.5倍です。
どんどん搬送患者の件数は増えており、
その大半(64%)が急病(≒内科疾患)での搬送です
(個人的には8%以上を占める転院搬送も気になりますが…)
しかも搬送された方の年齢の内訳をみると58.8%が高齢者。
要は、
救急やるには、内科疾患が、高齢者が診れなければやっていけないのです。
さて、少し視点を変えてみましょう。
皆さん、学生時代のペーパーテストを思い出してください。
効率よく点数を取るにはどうしましたか?
…そう、よく出る問題から勉強しませんでした?
同じように、
救急を滞りなく運営するには、
最も頻度の多い、高齢者・内科救急に焦点を当てざるを得ないはずです。
でも、不思議なことがここで1つ。
お医者さんならわかると思いますが、
日本の診療科で「老年科」(英語でいうgeriatrics)ってあまり聞かないですよね?子供に特化した「小児科」はあり、今の研修医は小児科は必ず経験します。でも、高齢者に特化した科はほとんどなく、その経験・トレーニングってびっくりするほどされていない方がほとんどでは?
「え?高齢者診療に専門性は必要ない?」「誰でも看れる?」
いえいえ、それは全くの誤解です。
(その辺りの詳細は後日に…)
どうでしょう。ニーズはある。手を付けないといけない。
でも実情、供給するにもそもそもちゃんとトレーニングされてない…
そこは皆さん共感いただけたでしょうか?
そんなわけで、
老年科(高齢者)×救急という視点でしばらくシリーズお送りします。
明日からをお楽しみにー。
日々是勉強!