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感TIPS①”抗菌薬は2度(以上)選ぶ”

もともと徒然読書感想あたりを今日やろうと思ってましたが、

一部の人からリクエストがあり、

方針をかえて

今週から週1でこんな企画をはじめます。

(ドラムロール…)

題して、「Dr-Sの救急・総合内科TIPS」です。

はい、拍手ー!!

…と、大見得きってスタートする本企画ですが、

やる内容は至極堅実でシンプル。

毎回1~2つ、診療にすぐに役立つ格言・コツ(tips)・フレームワークのご紹介。加えてその格言のその根拠も披露する

…というもの。

臨床できる医師が当たり前にやっている

ちょっとしたコツ(必ずしもEvidenceなんてだいそれたものではないものが多い?!)

そのコツって、実は必ずしも十分に継承されていないもったいない現状があることに気が付きました。

(もちろん、自分の直接の部下には色々教えているつもりですが、それでも…ですし、ましてや、教えてもらえず日々悶々と臨床をこなしている若手医師や救命士の如何に多いことか…)

できる人からみれば「当たり前じゃ~ん」は十分承知の上で、

それでも「…実は知らなかったです、恥ずかしくてあまり聞けませんでした…」

という人をターゲットに

週1でやっていきますね

…ということで、今週の「Dr-Sの救急・総合内科TIPS」を早速やっていきます。第1回は感染症について

感TIPS①抗菌薬は2度(以上)選ぶ

感染症の治療をする時に、初期研修医の先生たちはどうやって抗菌薬選んでますか?とりあえず風邪にジスロマック、肺炎はとりあえずセフトリアキソンかクラビット、CRP高ければメロペン…なんてしていませんか?

培養結果が出た後も、メロペンを変更せずに続けて「あー、やっぱりメロペンは切れ味がいいなー」なんて思っていませんか?

ポイント!

将来のために、抗菌薬は”徹底的に”広いスペクトラムのものは温存!

色々な菌に効いてしまう抗菌薬を使うとなぜだめか?

それは本来ははびこりにくい耐性菌が増殖しやすく、耐性菌を数で抑え込んでいた非耐性菌が死んでしまうから。

詳細は、AMR対策のサイトにとてもわかりやすく書いてあります。

「えー、でもせっかく効いているのがわかっている抗菌薬を変えるのってなんか怖くない?」と思う方もいらっしゃるかも。

いえいえ、ちゃんと感受性があると培養結果でわかっているなら、安全に効く範囲が狭い抗菌薬に変えられますょ。根拠はこちら↓

そんなわけで、改めて

①抗菌薬は2度(以上)選ぶ

感染症を担当する若いDrは今一度問うてみてください。

ちゃんと2度(以上)選んでいますか??

日々是勉強!

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