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わかりやすい「知識の伝え方」とは?

新シリーズ

プレホスにこそ独自のエビデンスとその配送ラインを!

~Prehospital Evidence Based Practice~

の導入編をお送りしています。

より多くの日本全国の救命士さんに届けたい!!

そんな熱いパトスをもって始めています。

どうか皆さん、どんどん拡散してください。

このシリーズ超大作になる自負があります。

この話の端々にエビデンスパイプラインのお話が出るので、ちょい復習です。

これは、Glasziouが提唱したモデルで、

診療のエビデンスから患者のもとに届くまでを

油田からのパイプラインのたとえをご紹介しています。

(パイプラインに漏れあったら、原油が超もったいないですよね…)

さて、この漏れポイントは7箇所:7つの”A”があり…

  1.  Aware 存在の認識

  2.  Accept 受け入れ

  3.  Applicable 適応がある

  4.  Available すぐに利用できる

  5.  Acted on 実際に行動に移す

  6.  Agree to 患者が同意

  7.  Adhered to 患者が遵守する

…というお話でした。

さて、前回は、

プレホスでのエビデンスパイプラインの穴として

4.Available すぐに利用できる   

の部分に「アルゴリズムや文字多い文章という使いづらい形」という穴が空いている問題点の提案です。

バイアス・ブレイクのために問題点を図示

じゃあ、どうしたらよいのか?というのを少し考えてみたいと思います。

一度、この問題点を(病態把握の)正確性と(現場での)実用性の二軸で整理してみます。

一般的に正確性とさっと使える実用性はトレードオフ(あちらを立てればこちらが立たずみたいな関係)と考えられることが多いでしょう。確かに一理あると思います。

さて、プレホスの現場でよくみられる複雑な分岐しまくっているアルゴリズムや文字の多い文章でのプロトコール作成は、もちろん正確性をなるべく追求しての結果でしょう。下図でいうと、クリーム色の丸のイメージです。

「医療の現場は、命を扱う現場。正確性こそが最優先」という考えが背景に流れているのかもしれません。さて、そうやってできたプロトコールは複雑分岐なアルゴリズムで、文字多いもので、とても実用性は低いというのが現状です。まるで「実用性低下は各自の努力で克服してくれ」と言わんばかりです。

…で、結果、絵に描いた餅のプロトコールが残念ながらできあがりです

(もちろんすべてのプロトコールがそうだとは思っていません。…が、かなりの数、あると思っています。実際に使えないと現場の救命士に思われているプロトコールは、はっきり言って無意味だと思ってます)

では、プレホスの救命士たちにとって、

ちょうどよいポイントはこのグラフのどこなのでしょうか?

灰色のスポット:1のあたりでしょうか? それとも2?3?

いえ、あえてここは大胆に行きます。

1,2,3でもない新たなオレンジのようなスポットを作れないだろうか?

正確性をなるべく落とさずに、でも現場での使い勝手はめちゃ高い

そんな勉強資料を作れないだろうか という問です。

「いや、そんなこと無理やろ?!」と

思われる方も多いでしょう。

明日以後、このあたりの「皆さんのバイアス」を

バイアス・ブレイクにかかりますよ~

紙面の関係で今日はここまで

日々是勉強!!

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