プレホス×敗血症
みなさん、こんにちは
プレホスにこそ独自のエビデンスとその配送ラインを!
~Prehospital Evidence Based Practice~
ということでお送りしています。このシリーズ。
今日はまた少し違う内容をお届けします。
(今週、私の施設に敗血症の患者がバンバン来る
&一部、悲しい転帰をたどっているケースを横で見かけたため)
プレホス×敗血症
を数回にわけてお送りします。
最終的には、また図解!(フィギュア1発)を用意しますのでしばしお待ちを
(ちなみにまだ作ってないです…自転車操業…苦笑。
自分を追い込めばパフォーマンスあがるということで…苦笑)
敗血症はプレホスにおいても喫緊の課題
さてさて、
先日の「ショック」のところでもちらっと出た敗血症です。
この敗血症はプレホスにおいて
近年、その重要度が極めて高まっている疾患の1つと思われます。
その理由として、患者の高齢化・救急搬送の高齢化に伴って、感染症の割合が増えているためです。
https://www.slideshare.net/Gennosuke24/sepsis-25113806
そして、この敗血症は死亡率が高く、
平均で見ても死亡率は10-28.4%(JAMA. 2014 Jul 2;312(1):90-2.)
さらに、時間単位で区切ってみると、初動が遅れると、急速に死亡率があがることが知られています
https://www.radiometer.co.jp/ja-jp/diagnostics/sepsisdetection/sepsis-the-importance-of-early-detection
上の図は
「赤い人」が生存率の目安、
「黒い人」が死亡率の目安と思ってください。
なかなか衝撃的な図ですよね…
要は
敗血症 = 増えている × 死亡率高い
→ ニーズ高い、緊急疾患であり
プレホス全体で取り組みを見直すべき喫緊の課題である ということです
だからこそプレホスでのエビデンスを
それを受けて、近年、プレホスピタルでの敗血症での初動の重要性を示唆する論文がちょろちょろ出始めています。
要は「プレホス独自の敗血症のエビデンス」です。
具体的には「如何に適切にプレホスで敗血症を疑えるか」「如何に早期からプレホスで点滴ができるか」です。
実際、JAMAという雑誌にこんなデータが出ています
JAMA network open 1.8 (2018): e185845-e185845.
え、このグラフどいういう意味?
紙面の関係で今日はお伝えできません。
明日以後お伝えしていきますね、お楽しみに(出し惜しみ…)
今日は、
①敗血症は増えている × 死亡率高い
→ プレホスでもニーズ高い、緊急疾患、プレホス全体で取り組みを見直すべき喫緊の課題である
②プレホス独自の敗血症エビデンスが出始めている
というお話をしました。
明日以後、これらの解説をしつつ、
最終日(?!)には図解をしていきますね!お楽しみにー
日々是勉強!