敗血症を疑う?大丈夫、自信を持って。
みなさん、こんにちは
プレホスにこそ独自のエビデンスとその配送ラインを!
~Prehospital Evidence Based Practice~
ということでお送りしています。このシリーズ。
プレホス×敗血症
を数回にわけてお送りしています。
最終的には、また図解!(フィギュア1発)を用意しますのでしばしお待ちを
さてさて、
昨日は
①敗血症は増えている × 死亡率高い
→ プレホスでもニーズ高い、全体で取り組みを見直すべき喫緊の課題である
②プレホス独自の敗血症エビデンスが出始めている
というお話をしました。
もっと噛み砕いて言えば、
敗血症は医者さえ診断できればよいという疾患ではなく、病気救命士さんたちにも、とても関連する疾患。なぜなら早期の介入で死亡率が違うから
と言えると思います。
さて、ここまでで、救命士さんを含む多くの病院前救護に関連するスタッフに
「あぁ、俺達にも関連するんだ、ちょっと色々勉強しなきゃなー」と感じていただけたでしょう
ただ一方で、「俺達にその判断ができるのだろうか?」と心配、自信がない方も多くいらっしゃるかもしれません。
その気持はおっしゃるとおりで、例えばこんな研究があります。
救急隊の過去の経験や、直感、インスピレーションで「敗血症だ」と判断するのは、その後医師が診断するのに比べて、感度0.1~0.31という研究があります。(Emerg Med J 33.6 (2016): 408-413.)
https://emj.bmj.com/content/emermed/33/6/408.full.pdf
”感度”の話などをすると難しくなりすぎるかもしれないので、
平たく言うと、救急隊の方が「これは多分敗血症ではなさそうだ」と直感だよりに思っても、実際は敗血症だったということが多い
と思っていただければ結構です。
ポイントは「(慣れた人でなければ)直感はだめ!」ということです
一方で、この研究では、バイタルサインに注目すれば、救急隊の判断が
感度0.75-0.87と大きな違いがあるということも示唆されています。
(この当時の敗血症の判断のポイント”SIRS”に関連したデータがこの論文では出ています。今はちょっと違いますよね。それは後日に…)
つまり、
バイタルサインに注目すれば、誰でも敗血症は比較的簡単に疑える・大まかにあたりをつけられるよ!
というお話です。
どうでしょう。少し、救急隊の方に自信につながる話になったでしょうか?
まとめます。
敗血症ってとっつきにくいイメージがあるかもしれませんが、
バイタルサインに注目すれば、誰でも敗血症は比較的簡単に疑える・大まかにあたりをつけられるよ!
です。
じゃあ、具体的にどう疑うの?
というのはまた後日に!
日々是勉強!