qSOFAと観察基準票
プレホスにこそ独自のエビデンスとその配送ラインを!
~Prehospital Evidence Based Practice~
ということでお送りしています。このシリーズ。
基本的に救命士さんたちを対象に(一部研修医やER看護師)
プレホス×敗血症
を数回にわけてお送りしています。
最終的には、また図解!(フィギュア1発)を用意予定です
(まだ全く手を付けていないですが…、まぁ頭の中で構想はあるので大丈夫でしょう…)
さて、2日かけて
①敗血症は増えている × 死亡率高い
②プレホスで「直感で敗血症かも」とあたりをつけると、見落とし多い。バイタルサインに注目すれば、簡単に効率良く疑えますよ
というお話をしてきました。
さて、今日は「敗血症をバイタルで疑うというけど、具体的には?」というお話です。
プレホスで見てもらうべきポイントは以下です。

https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcRcZOFWuH-WpKkjMCcK6E-jpc1vxrU3bQTDelXvE0hKYMEJTbbu より引用
なんてことはない、
普段、観察基準票をつけるのにチェックしている項目の一部で
感染が疑われる≒ 急な発熱or低体温の状態 +
血圧、呼吸数、意識レベルをみろというところです。
(蛇足ですが、茨城県では県のホームページで観察基準票を公開しています。
こんな感じです↓)

http://www.pref.ibaraki.jp/seikatsukankyo/shobo/shobo/data/documents/hanso_kijun.pdf
ただし、少なくとも茨城県の観察基準票を敗血症の判断にそのまま使うには注意点が1つ。それは基準値のズレです。例えば茨城県の観察基準票での②生理学的評価でチェックが入るかどうかの基準とqSOFAの基準値ははずれていることに注意です。qSOFAでは収縮期血圧100mmHgが基準値ですが、基準票では90mmHgになっているなど…
このqSOFAは、どうやら院内死亡率を予測するのに比較的有用なようで
qSOFA≧2で、28日死亡の感度12%、特異度97%( Critical care 2016; 20: 167.)
qSOFA≧2で、30日死亡の感度28%、特異度93%( Intensive care medicine 2016; 42: 2108)
qSOFA≧2で、院内死亡率の感度68%、特異度68%( American journal of respiratory and critical care medicine 2017; 195: 906)
とされています。
つまり、
qSOFA2点以上の感染症は、重篤でまずそう/早期に対応しないと死亡する状態
だということを意味し
→ (誤解を恐れず、ざっくり申し上げれば)敗血症を疑う基準に用いられるようになったという経緯です
なお、インホスではこの後、(本格的な)SOFAスコアをつけて、急な2点以上の上昇をもって診断…となっていますが、当然これは院内の話なので、プレホスでは事実上無関係ですかね
また、このqSOFAを用いて敗血症の診断をするのは成人だけで
小児では旧来のSIRSを用いて判断となっています
( Pediatr Crit Care Med 2005; 6:2)
(紙面の関係でSIRSの詳細は今日は省略しますね)
まとめます。
プレホスで敗血症を疑うには
前提:感染が疑われる≒急な発熱or低体温の状態
+ 血圧、呼吸数、意識レベルの3つをみろ≒qSOFA です
ただし、地域の観察基準票とqSOFAの基準値はずれている可能性が高いので要注意です!
明日以後は、敗血症のプレホスでのエビデンスについて触れていきますね。
日々是勉強!







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