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敗血症のクーリングは馬鹿にならない

救命士さんをターゲットに、

(一部若手医師やER看護師も視野に)

プレホスにこそ独自のエビデンスとその配送ラインを!

~Prehospital Evidence Based Practice~

ということでお送りしています。このシリーズ。

プレホス×敗血症

を数回にわけてお送りしています。

さて、今日は先日UPした敗血症アプローチ@プレホス

の一部解説をしていきます。

下肢挙上は、以前にもお話しました。

発熱した敗血症のクーリングは馬鹿にならない!

さて、今日は積極的なクーリングについて少し解説を加えます。

これは病院内:特にICUの状況でのエビデンスです( Am J Respir Crit Care Med 2012;185:1088)

具体的には、敗血症性ショックで人工呼吸器と昇圧薬まで必要とする患者が対象の研究です。ここで37度以下になるように積極的にクーリングをした群と、通常通りのマネージメントをした群の2つを比べたランダム比較研究です。

これをみると、積極的にクーリングした群の方が、昇圧薬を有意に減らせ、14日死亡リスクも低下した(調整OR:0.36)という結果でした。

これは、病院内=インホスのエビデンス、しかも敗血症として最重症の部類のため、接触する時間が短時間であるプレホスで転用できるか、敗血症全般でもあてはまるかは厳密には不明です。

ただ、クーリングによる害はほぼないことを考えると、

プレホスでの効果は厳密には不明でも

プレホスで積極的にクーリングすることは許容されると考え、今回ここに記載しました。

(もっというと、インホスの医療者に、クーリングを軽んじる人も多いので、そこに警鐘を鳴らす意味でも載せました)

いかがだったでしょうか?

明日はさらに敗血症における酸素投与のあたりを解説していきます。

日々是勉強!

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