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e-learningは卒後医学教育の福音となるか?

次世代の(卒後)医学教育を目指して、試行錯誤の管理人です。

さて、今日はe-learning(オンデマンド型のweb上の学習形態)について

私見を交えてお話します。

指導医あるある「この話、毎月するの、かったるい」

ぶっちゃけます。。「この話、毎月するの、かったるい」、これは指導医あるあるです。

…といいますのも、研修病院の性質上、(病院によって多少違うのでしょうが)1-3ヶ月単位で研修医が所属先替わります。その度にオリエンテーションをし、絶対に知ってほしいこと(教育の世界では、かっこよく言うとminimum requirementというそうです)をレクチャーなどで伝え、日々の業務をフィードバックし…。よしよし育ってきてれて、少しずつ仕事が任せられるなと思ったら、研修医のローテーション時期になり、また新しい研修医が来て…、またオリエンテーションをし…ちなみに、私はそんなわけで、ほぼ毎月上記を繰り返しています。

どの業界・業種も人の出入りが有ると思いますが、毎月の単位で人が入れ替わるのは、指導の時間的コストからすると、正直結構きつい…です。

特に指導医は「指導者」+「現役医師」がほとんどです。ただでさえ、忙しい現場の業務の傍らに指導を…。そりゃ、指導も現場の医療も「いい感じに効率化したい」という指導医は私だけではないはずです。

e-learningは福音となるか?

上記のような「指導と現場医師仕事量の効率化」という希望に加え、個人的に必要に迫られたこともあり、個人的にはe-learning:オンデマンド型のweb上の学習形態に最近興味をもっています。皆さんはe-learningをどう考えるでしょうか?

私は個人的には以下のように考えます

メリット

①効率化:一度用意してしまえば、それ以上レクチャーを毎回する時間は浮きます。また適切なLMS(learning management system)を使うことで管理業務(この人にはこのレクチャーしたっけ?みたいな管理)も効率化されます

②学習者の自分のペースで:わかっているところは飛ばしたり、わからないところは何度も見返したりすることで、学習者にとっても効率がよくなります

デメリット

①準備作業に時間がかかる

②e-learningに不向きな領域(技術領域など)やレベルがある

 = すべてをe-learningには(多分)できない

③より学習者のやる気に左右される

個人的にはデメリットをうまく事前に把握する/クリアできれば、

トライする価値はあるかな?と思っていました。

そんなわけで、私は個人的に今の自分の診療グループにe-learningを導入し始めました。「絶対に知ってほしい領域の基礎的な知識」だけに絞って、トータルで1-2時間程度で消化できるようなカリキュラムを作成して、シラバス・プレテスト・レクチャー動画・ポストテストを作り、運営し始めました。。

(偉そうに書いていますが、軌道に乗るかどうかはこの3ヶ月をみてみないとわかりません…)

今回導入するのにあたって自分なりに集めたちょっとしたノウハウを、数回に渡って、指導に悩んでいる中堅スタッフ(医師に限らず、多くの医療関係スタッフさん)の皆さんと共有できればと思ってます。是非お楽しみに…

日々是勉強!

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