SAHはやっぱり、非典型例もしっかり診断したいよね
- 俊一 柴崎
- Jul 12, 2021
- 2 min read
皆さんこんにちは。
先日からERでの診断エラーのお話をしております。
特に先人たちが”トラブルになりやすい、訴訟になりやすい疾患”を報告してくれているので、
「なら、それを重点的に勉強すればよいじゃない!」というコンセプトで、
私の過去ツイートを中心に備忘録記事をみなさんと共有してきますね。
さて、今日はくも膜下出血:SAHです。

皆さんはSAH、どんな病気のイメージですか?
ここにもあるように、突然発症の頭痛がポイントですよね。
それこそ「バッドで殴られたように」というのが、医師国家試験でも出るKey phrase。
実際の臨床では「頭痛が起きたとき、何をしていましたか?」と聞くのがポイント。
「Youtubeで○○を見ていた時に」とか「ジョギングをしていて、○○の角を曲がったあたりで」
みたいに、その状況をしっかり言えるような状況だと「突然発症」だと判断できますね。
ただ、悩ましいのは、SAHの5%は「突然」とまではいかずに「比較的急」というプレゼンテーションになりえる。つまり、突然発症の頭痛ならSAHを必ず疑うはOKですが、突然発症ではないからSAHをすぐに除外できる…わけではないというわけです。
(じゃあ、どうしたらよいの?というのは後述…)
他にも、変わった臨床像として、肺水腫・心原性ショックが全面に目立って救急搬送…なんてことも。。
ほんと、様々な臨床像を呈します。。
ちなみに頭痛で来院したSAHの誤診パターンはだいたい決まっていて…
相場は①片頭痛 ②緊張型頭痛 ③高血圧性脳症 です
若手医師の皆さん、ヒヤッとした経験ありません??
さて、「SAHは非典型例もまじることはわかったけど、ではどうしたらよいの?」と思われる方。。
おまたせしました。
私;柴﨑俊一がひたちのいなかの研修医たちに教えているTipsをあなたにも!
柴﨑Tips①:(若手医師こそさぼらずに)Ottawa SAH ruleを使うべし
①頚部痛or後部硬直
②40歳以上
③意識消失の目撃あり
④労作時発症
⑤雷鳴性頭痛(突然発症かつ1分以内に痛みがピークになる頭痛)
⑥頚部運動制限
①〜⑥のうち1項目以上当てはまればSAHの検索が必要
これは感度100%(PMID:29133539)
柴﨑Tips②:救急車で来院の頭痛でも(上記に該当しなくても)SAH除外を徹底する(PMID:21030443)
柴﨑Tips③:たこつぼ or 肺水腫(PMID:7774210)+ちょっとレベルが悪いでは、一度はSAHを鑑別に
どうでしょう?明日からのER/当直業務にお役に立てば幸いです~
また、次回も診断エラーが生じやすい/トラブルになりやすい疾患を整理してみますー
日々是勉強!
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