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化膿性椎体炎、マークしてる?!

皆さん、こんにちは。

ひたちの田舎かいなか、ひたちなかで内科救急、臨床教育をしている柴崎です。

前回、閑話休題をしましたが、

今回からまた戻って「診断エラー」のお話をしていきますね!

(診断エラーのブログの続きはまだ?というコメントを一部からいただきました。

 ありがとうございます!頑張って書きますね!)


さて、今回のテーマは診断エラーの裏番長:化膿性椎体炎です




「化膿性椎体炎?!そんなマニアックな病気、整形外科や感染症科以外は関係ないでしょ」

とお思いのあなた。

当直をしうる or 診療所セッティングでも実はかなり大事なんです。


この「年間、1万人あたり2人」という頻度をどう思うか?

たとえば、2020年には交通事故死亡者は2800人程度。

これは日本の人口1億強からざっくり言って、年間1万人に0.2~0.3人の頻度。

交通事故死亡者数の10倍頻度…といわれると、なんか無視できない感じしません?


そして、この化膿性椎体炎は死亡率も高い…のに、結構、診断エラーが多いことで有名です。



その背景にはこの疾患の誤解が多く…


実際、自験例でも椎体炎の誤診名は

「圧迫骨折」「急性腰痛症」「椎間板ヘルニア」のだいたいいずれかです。。


…で、個人的な経験として、だいたい前医に強い陰性感情を患者や家族は強く抱いている印象です。

「こんなに痛いと言っているのに、ちゃんと検査してくれなかった」

「”ただのぎっくり腰をこんなに痛がって。じきに治るから”と取り合ってくれなかった」

多分、一部(いや、多くの?!)医師が「高齢者の腰痛」は陰性感情が湧いて、

十分に診療せず、つっけんどんな対応をしがち…ということを反映しているのだと個人的には考えています

(偉そうなこと言ってますが、自分の襟も正さねば…)



「えー、熱が出ないことも多いの?じゃあどうするの?」と心配になる若手Drのあなたに!

疑うポイントをお伝えしますと…


まずは基本。

腰痛のレッドフラッグを外さない



さらに、化膿性椎体炎に特化いう観点では…


どうでしょう?

若手医師のあなた、明日からの診療にさっそく役立ちそうですか?!


今後も週2回程度のペースで、若手医師向け(or 意識高い系医学生も?!)にお役立ち情報を発信していきますねー。次回もお楽しみに~。


日々是勉強!


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