ユニークな姿勢:トマホーク挿管
ABCの安定を極めると銘打って、
ABC managementのコツやエビデンスをご紹介します。
救命士や研修医が主なターゲットで、
今日は番外編:トマホーク挿管のご紹介です。
この話は、A: airway 気道 におけるポジショニングのお話の続きです。ポジショニングはなぜ大事かは、準備のごろSOAP-MDのところでご紹介しました(SOAP-MDって何?という方はこちら)
今日はその中でも番外編:トマホーク挿管のご紹介です。
最近、藤田保健衛生大学の救急総合内科 教授:植西先生のワークショップで教えていただきました。(ちなみに私自身はやったことありません)
まずは百聞は一見にしかず!どんな挿管がご覧あれ
https://static1.squarespace.com/static/53c1a2cce4b0e88e61f99b70/t/53e62d28e4b02c4bc3acd233/1407593778993/?format=300wより引用
このように患者が何らかの理由で
座位 から動かせないなんて時によい適応なのだそうです
(植西先生曰く、車内に閉じ込められた人にDrカーでDrが行き、現場で緊急気管挿管などにつかうとか)
個人的には臥位にできない喉頭蓋炎の患者の挿管で考慮するかな?と感じました。(実際、あまりやられはいないようですが、言及はされていました)
さらに調べてみると、すごい亀背できれいな臥位がとれないという人でも報告も( BMC Anesthesiol. 2018; 18: 92)
さて、どんな風にやるかというと…
患者と面と向かった状態で、
喉頭鏡を口にひっかけて、
舌・下顎をそのまま下に引っ張り落とすイメージです。
登山のピッケルみたいですね
何が言いたいかというと、
挿管する際に姿勢は大事だけれど、
その方法は1つではないということ
是非、いろんな引き出しを持っておくと、
何かの際に使えるかもしれません。
日々是勉強!