お(O)ー、い(E)いねー、ラ(L)クに見(M)えます?
ABCの安定を極めると称して、お送りしています気道管理シリーズ
今日も救命士や若手医師向け…ですが、挿管介助する看護師さんにも知ってほしい内容です。
いざ、挿管の手順の解説を進めています。
前回、喉頭展開のお話をしました。
構造物確認しながら、喉頭鏡を(Progressive visualization)
のお話をしました。
さて、それでもなかなか見えない時、どうするの?
というお話です。
一般的に喉頭展開して声帯がどれくらい見えるかはCormack分類で表現されます
さて、Cormack2以上の場合、少しでも見やすくする工夫…
今回は、OELMについてご紹介。
古典的にはBURP法として知られている喉頭を圧迫する方法です。
BURPは介助者に盲目的にBackward, Upward, Right, Pressureとなるように喉頭を押してもらうという方法でした。
たしかに、これで見えることもあるのですが、
盲目的ゆえに「びみょーなサジ加減がわからない」ってありますよね?
最近は
喉頭展開している術者自身に喉頭を圧迫し、いい位置を見つけてもらい(押す強さのさじ加減も含む)
そこから介助者に圧迫を代わってもらうという方法
が知られています。
これがOELM: optimal external laryngeal manipulationです。
こうすれば、ちょうどよいさじ加減が押してもらえるので、
喉頭展開している人とすればありがたい限り!
実際、論文でも、 介助者が最初からBURPするより、よいcormackに(Saudi J Anaesth 2014;8: 351)と紹介されています
OELM:おー、いーねー、ラクに見えます(声帯が)?!
という親父ギャクを交えつつ、OELMのよさを皆さんとシェアしました。ちょっと試してみたくなりましたか?
日々是勉強!