高齢者の転倒外傷を科学する①
今日は救命士や病棟看護師、研修医に向けてです。
高齢者の転倒でよくある、大腿骨頸部骨折を疑うには?
というお話です。
手術が必要×高齢者に高頻度
=転んだ高齢者の初期対応をしうる人は誰でも知っておくべき!
さて、シリーズ1回目は身体所見で疑うには?(その①)
これが実は簡単!
患側肢の足首をもって内旋させるだけ!
これで痛がれば頸部骨折を強く疑います
(https://emedicine.medscape.com/article/825363-overview)
ちなみに内旋のイメージのわきにくい人はこちら。
文献で正確な感度・特異度は見つけられませんでしたが、
個人的な感覚では
「痛いとすらいえない重度の認知症や意識障害を除外」すれば
感度100%近い実感です
(これは近日中にデータを取ろうと考えています)
初期対応は「この可能性は残る、これは絶対に違う」という選別が
大事なので、
感度の高い簡単な所見を覚えておくことは極めて大事です。
(この辺の詳細はまた後日に)
改めて、
高齢者転倒で頸部骨折を疑えば、患側肢の足首をもって内旋させる
日々是勉強!